「俺は何倍も努力しないと、あいつらには追い付けない」

少々遅くなりましたが!きちんと更新しますよ、一日一通ですからね ゼロにはしませんよ。今日の更新分はなんと!タイムリーなことに現在復刻スカウト中!のドクタースカウトSR【努力と亀裂】です!不穏なタイトルだしSRの鷹通の顔も青ざめていて何やら不安になりますが…。




今回のお話の始まりは学校の中庭で一人青ざめている鷹通の姿からスタート。いつもの通り一誠と双海のイタズラに引っ掛けられてしまい、医療映画と偽ってホラー映画を見せられたそうな。鷹通、ホラーの類、ダメなんですよ。知ってましたか?先日ご紹介した【あの夏をもう一度】の時のルナイベントでは(詳細は省きますが)幽霊と対峙したことを自覚した瞬間気絶していたくらいです。な、情けない。
そしてそんな恐怖が抜けない鷹通にプロデューサーはなんと狙い済ましたかのように「医療ドラマ」のお仕事を持ちかけます。当然ながら怯える鷹通、それはもしや本当はホラードラマなのではないか?なんて疑いまで持っています。完全にトラウマのようです。いつにも増して情けない!!かっこ悪い!!
事情を知らないプロデューサーには不思議な顔をされますが、鷹通は持ってこられた仕事をワガママで蹴ったりはしません。役柄を聞き、オファーを受けることにします。知り合いに病院の経営者がいるとのことで見学をして役作りの参考にする、とも。自信満々に「お前に心配などかけないさ」と言う彼、もうすっかり演技仕事に慣れているようです。安心ですね。

数日後の放課後、プロデューサーは廊下を歩きつつ鷹通が双海と台本の読み合せをすると言っていたことを思い出しました。 練習は順調だろうかと思ったら廊下にまで聞こえるほど大きな声で台詞らしきものが響き渡ります。それだけ熱が入っているのか?いやいや、医療ドラマにそんな激しいシーンは無かったはず。今度は「鷹通、ちょっと落ち着こうぜ」なんて言葉が聞こえてきます。読み合わせをしている筈なのに、双海は彼を鷹通と読んでいる。それはなにかがおかしいのでは?と思ったら今度は「リラックスなんて出来るか!!だいたい双海はいつもそうだ!今だって全くやる気が見られない!」「今までもそうやって俺をバカにして見ていたんだろう!?」と。明らかに様子がおかしいと感じたプロデューサーは思わず教室に飛び込みます。そこには気まずそうな顔をしたLancelotの面々。事情を話すでもなく鷹通は教室を飛び出してしまいました。
双海と一誠からも話を聞きたいところですが、ここはまず鷹通のことを追いかけなければ、と追いかけるプロデューサー、校舎を出たところで何とか追い付きます。「双海のところに行け」なんてらしくもない冷たい言葉を気にもせず、プロデューサーは「今は鷹通君が心配」と返し、それから改めて事情を聞こうとします。が、当然のように鷹通は答えようとしません。何も無い、の一点張り、更に聞きこもうとすれば「何も無いと言っているだろう!」と怒鳴られてしまう始末。彼のいろんな顔を見てきましたが、こんなにも取り乱した姿を見るのは初めてのことです。余程のことがあったのでしょう、怯まずに何があったか教えて欲しいと言ってみるも、「プロデューサーとしてアイチュウのことを理解しておきたいんだろ?」「分かってるが今はひとりにしてくれ 」と突っぱねられてしまいました。ひとりで隠れて練習することを好むけれど、同時にその姿を暴かれて評価されたいとも感じている鷹通が、構われたくないと、ひとりになりたいと言うの、相当な事ですよね。こんなボロボロの彼のこと、プロデューサーとしても、ですが、その前に友人として、放ってはおけません。そう告げると彼の心はやっと軟化して、事情を話そうとしてくれます。「ものすごく、かなり、めちゃくちゃ、最高にかっこ悪い話だが」と前置きをして。

鷹通はオファーを受けた後、本当に病院見学に向かっていました。真面目な彼らしい行動力です。しかしながら結果として役作りは上手く行っておらず、プロデューサーに自信満々に心配はかけないと宣言した手前焦っていたのです。
その焦りを人には見せずにいた鷹通ですが、人の感情の機微に鋭い双海はそれを察して読み合わせに付き合うと申し出てくれていました。……が、役作りが出来ていない状態では読み合わせもままならず、段々と鷹通はイライラし始めてしまいます。その様子にも気付いたようで双海はフォローのつもりで「鷹通はちゃんと出来てるんだからもっと気楽にいこうぜ」と。傍から見れば何も怒るようなことのない言葉ですが、その時の鷹通にはさらに追い立てるような言葉に聞こえてしまったのでしょう、その結果が、廊下に響いた鷹通の言葉、これが先程の喧嘩の真相でした。
話を終えた鷹通は「八つ当たりだって自分でも分かってるんだ」「俺は何倍も努力しないと、あいつらには追い付けない」と零します。影の努力者の頃から時折覗いていた彼のコンプレックスですね。双海は鷹通ほどの練習量が無くても結果を出せてしまう要領の良さを持ち合わせていること、それから双海の普段の態度が、鷹通のコンプレックスを刺激する形になってしまったようです。この二人、色々と正反対な部分が多いですからね、仕方の無いことです。そういうバランスを持ち合わせた二人なんだと思います。

全ての真相を知ったプロデューサーは鷹通を叱るでもなく、呆れるでもなく、鷹通に謝罪をします。プロデューサーでありながら、役作りに悩んでいることに気づけなかったことを。自信満々だったとはいえ、任せきらずに気にかけるべきだったと。むしろ謝らなければならないのは自分の方だと慌てる鷹通の元へは、今度は双海がやって来ました。そして双海も鷹通に謝罪。鷹通は真面目にやっていたのにふざけ過ぎだったと、一誠に叱られたそうです。
悪いのは自信満々に言っておきながら焦って、悩んで、誰も相談出来なかった自分なのに、八つ当たりをした自分のはずなのに、謝られたことが納得いかない鷹通は双海に謝罪をします。こうして無事に仲直り、再び読み合わせに戻ることになりました。こんな風にすぐに仲直りができるのは、付き合いの長さ故なのかもしれません。

3話では早速撮影スタート、衣装を身に付けた鷹通が控え室に待機しています。今回のお話は演技シーンはカットされておりますが案外あの髪型に医者姿、様になるものなんですね。驚きです。
あれから役作りを徹底したという鷹通、今度こそ正真正銘自信満々のようです。困難を乗り越えた彼の演技がないのは惜しいことですが、いつもとは違い撮影前の鷹通の元にLIMEが飛んできます。送信してきたのは双海と一誠、内容は双海からは『撮影頑張れ』と『打ち上げは鷹通先生の奢りで』というもの、一誠からは『努力するお前は俺も尊敬してる』『今は高級中華の気分』というものでした。ちゃっかりしておりますが鷹通は先日2人に迷惑をかけた身、今回ばかりは素直にその申し出を受け入れるようです。

撮影も終わり、場面は約束通り打ち上げをしているところに移ります。外に出て夜風に当たる鷹通の元へプロデューサーが訪れ、今回のことをしみじみと振り返る。誰にだって上手くいかないこともイライラすることもある、そういう時に手を差し伸べてくれる人がいるということはとても幸せなことだ、と。長年の付き合いで当たり前となりつつありますが、元々は手を差し伸べてくれる人を持たなかった鷹通には、今回で改めてその事実が身にしみたようです。アルコールが入って緩んでいるのか、なんと彼の目には涙が。今回の鷹通は、いつものように格好付ける余裕なんてないみたいです。
隣に座るプロデューサーの肩に頭を預け、この涙は2人だけの秘密にしてほしい、との申し出。プロデューサーはもちろんそれを受け入れます。男性で、しかも見栄っ張りの鷹通にとって人前で涙を流したなんて事実を広められたらたまったもんじゃないですからね。酔っているせいか大胆にもプロデューサーの肩を抱き、夜空の下で静かに泣く鷹通を、プロデューサーは最後まで振り払えませんでした。



続きはどうなったの!?と思いますよね?このお話はこれで終わりです!あともう1話くらいあってもよかった気がしますが、これで終わり!内容はそこそこ端折っているので気になる方は復刻スカウト、もしくは推しメンスカウト登録をお待ちください!3周年スカウト、もう一度ピックアップが始まるみたいですからね、ディスク温存したい〜!って人はミニョンチケットを手に入れて推しメンスカウトを待ちましょう!