「俺は自分の未来は自分で決めたい。これは俺のわがままなのか?」

今回お送りするのはお誕生日スカウトLE【信じた約束】です!お誕生日スカウトLEは去年の9月から配信され始めたカードでして、LEは白いシャツ姿で背景や手元には鮮やかな花、チェンジするとクマ校長を模したパーカー姿に変わるようになっています。SDもチェンジ後はクマ校長の着ぐるみを着た姿に変わるようになっており、ストーリーは全員お誕生日がテーマとなっております。お誕生日スカウトは「月初めと月終わりの3日間」+「アイチュウのお誕生日当日」にだけ開催されており、今のところ推しメンスカウト登録はありません。好きな子のお誕生日がこれから来る方、是非とも準備万全で待機!しちゃって下さい!




今回のお話は、なんと鷹通不在でスタートします。何やら鷹通抜きでこっそりと話し合いをしている一誠と双海とプロデューサー。どうやら鷹通の誕生日に向けてサプライズの準備をしているようです。
鷹通はと言うと当然ながらそんな計画を知るはずもなく、普段通り振る舞うプロデューサーに女性雑誌の仕事を持ちかけられます。テーマは「恋愛観と結婚」。いつもならば仕事を引き受けてくれる鷹通ですが、なんだか様子がおかしい。元気がありません。何か仕事に不満があるのかと聞けばそういう事ではなくて「お見合いの話が来た」と言うのです。
普段ならばアイドルの仕事に対して理解を示してくれている鷹通の父親は、そう言った見合いのお話は断ってくれているそう。それならばなぜ今回は断らなかったのか?それは今回の相手は彼が昔お世話になった取引先のお嬢さんだから。そういう繋がりのある相手だとちょっと断りにくいですよね。それに、せっかく元からある繋がりは少しでも引き継いだ方がいつか家を継いだ時に便利なもの。勧める気持ちも分かります。しかし今の鷹通は三千院家の当主ではなく一人のアイドル、Lancelotのメンバーです。トップアイドルを目指す道のりの途中にいる彼はお見合いや結婚などしている暇はないのです。
浮かない様子の鷹通の話を聞き、はじめこそ焦っていたもののプロデューサーはあまり心配をしませんでした。理由は鷹通を信じているから、です。トップアイドルになると2周年の時に約束してくれた鷹通は、その約束を破ったりしない。途中で投げ出したりはしないと、彼女は信じているのです。

そうしてなんの疑いもなくそう言い切って去って行くプロデューサーの様子に鷹通は勇気をもらったよう。雑誌の撮影日、結婚式場のガーデンに立ちながらあれからお見合いは断ったこと、結婚やお見合いは誰かに頼まれてするものではないことを告げます。それを聞いたプロデューサーは、安心こそするものの彼が三千院家の次期当主であること、恋愛も仕事も自由に振る舞うわけにはいかないことを改めて実感させられてしまいます。しかしそんな彼女に鷹通は「俺は自分の未来は自分で決めたい」「これは俺のわがままなのか?」と零しました。そんなはずはありません、彼は確かに三千院家の未来を受け継ぐ存在ですが、そうである前に一人の人間である。人間は自分で未来や運命を切り開いて進んでいく生き物なのだから、それが当然なのです。わがままなんかじゃないんです。プロデューサーは、そんな彼の背中を改めて支えたい、鷹通が未来を切り開く手助けをしたいと思わされるのでした。
話が一段落したところでようやく撮影シーンに移ります。今回彼が課せられたテーマは「誰もを納得させるような幸せな表情」。ドラマなどの演技で台詞を話しながらなら表現できそうなものですが、一瞬を切り取る写真でそれは難しいものがあります。もっと優しい表情の方がいいか?などとカメラマンに確認を取ってみると「プロデューサーと話していた時のような無防備な表情をしてごらん」と提案されました。戸惑いつつも、言われた通りプロデューサーと話していた時のことを頭で思い出しながら表情を作ってみる。と、これが大好評。好きな女の人に見せる顔はやっぱり特別なものなのでしょうか。

ここまで冒頭以降あまり誕生日の話はありませんでしたが、3話はついに鷹通の誕生日当日。ダンスの振り付けを変えたいと一誠、双海に呼び出された鷹通は不思議そうにしながらも何も知らぬまま呼び出しに応じます。教室の扉を開くと…クラッカーがパーン!それから2人からのお祝いの言葉にプレゼント。双海からは石油王ナマちゃんのグッズ、一誠からはGRの鷹通が手に持っているケーキを渡されます。ケーキは天上天下の葵、十夜との合作だそうでピンク色のリボンがついた可愛らしいデザイン。
二人からのプレゼントを受け取ったところで仕事を片付けたプロデューサーも駆けつけます。このまま四人でお祝いかと思いきや、一誠と双海はここで退場。誕生日パーティーの続きは一誠の家でする旨を伝え、2人は先に移動し、プロデューサーと鷹通を二人きりにしてしまいます。誕生日だから、今日だけの特別、と。同じ人を好きになった3人です、普段ならばそんな抜けがけは許さない!となるところ。特別に許された2人だけの時間を鷹通は有難く受け取ることにしました。

誕生日ケーキを食べながら、来年もこんなふうに過ごしていたいと話す鷹通とプロデューサー、同じ意見を持っているものの考えていることは少し違いました。鷹通は、一誠と双海とプロデューサーの3人にお祝いをされたい、4人で一緒に居たいと考えていますが、プロデューサーはと言うと「こういう仕事してると未来のことってどうなるかわからないなってつくづく思うけど」「鷹通君達は変わらず3人で居るんだと思う」と、そこに自分を加えていません。いつもながらそれが気になる鷹通はすかさず三人じゃなくて四人だろ、と。未来の選択肢は一つだけじゃないのだから、三千院家を継ぐ未来も、こうして四人で変わらぬ日々を過ごす未来も、トップアイドルになる未来も全て掴み取ってみせるつもりだと。未来のことは誰にもわからないものですが、こうやって自信満々に宣言されると何だか本当に全部叶ってしまいそうな気がしますね。彼との未来は、今後どう移ろっていくのでしょうか?……というところで今回のお話は終わり。三ヶ月後には彼のお誕生日がまたやって来ます。今年も変わらず、お祝いしてあげたいですね。きっと鷹通もそれを望んでいるでしょうから。